理念・背景

医療人材の多様性と包摂の推進

  • 医療サービスをデザインする最良の人材は、医療ユーザー(患者・障害者)自身である
  • 様々な身体的・社会文化的バックグラウンドをもつ人が、その体験を生かして医療の担い手となることは、患者ひとり一人の多様なバックグラウンドを熟知した質の高い医療を提供するために不可欠である
  • 障害のアイデンティティを有することは、患者に対するより効果的なコミュニケーション・ケアにつながる(lezzoni, 2016)
  • 障害のある医師の数が増えることで、障害のある患者の医療格差を減少する可能性がある(Iezzoni, 2016; Ouellette, 2012)
  • 患者と医師が同じ属性(人種、民族、言語 )を有する場合、患者は自分のケアに満足し、アドヒアランスが向上する傾向がある(Traylor et al., 2010)。
  • 医学教育の場において、障害のある医学生をピアとして接する機会を持つことは、障害に対する態度の変容に繋がる(Hannon, 2007)
  • 医学生に対する障害についての教育カリキュラムは、障害に対する態度の変容に繋がる(Shakespeare and Kleine, 2013)
  • ユーザー・患者の研究への参画(PPI)の提唱(Nature, 2018; AMED, 2019)

海外(医学部)での取り組み

本学における関連する活動

医療人材の多様性と包摂の推進に向けての連携

期待する波及効果

  • 全学のSTEMM領域のダイバーシティの推進に貢献
  • 全国医学部教育のダイバーシティ推進
    ・モデルケースを提示
    ・障害による医学部進学の障壁軽減
  • 附属病院を含む医療機関のダイバーシティ推進
    ・医師・患者コンコーダンスの向上や、構造、文化・風土の変革等による医療の質の向上